結婚相談所の登録カードには血液型を記入する欄があります。
これは血液型で性格がわかると思っている方が少なくないからです。
かくいう私も、合コンや飲み会のとき、よくネタに使っていました。
実際にはどうなのでしょうか。
A型は真面目で几帳面、B型は楽天的でマイペース、O型はおおらかで社交的、AB型は二重人格で個人主義、などと性格診断の本に書かれています。
本当でしょうか?
九州大の縄田健悟講師(社会心理学)による『血液型と性格の無関連性』と題する論文が『心理学研究』(日本心理学会発行)で発表されました。
その結果、個人の好みや将来の計画、ギャンブル、恋愛など65項目において、血液型による特定のパターンは観察されず血液型と性格は無関連であると証明されました。特定のパターンが認められたのは3項目だけだったそうです。
でも、血液型に性格を合ってはめた時、なんだか当たっているような気はしませんでしたか? 私もそう思い込んでいました。
どうやらそう錯覚したのは、パーナム効果や認証バイアスによるものだそうです。
・バーナム効果(バーナムこうか、英: Barnum effect)とは、誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる性格だと捉えてしまう心理学の現象。 ・認知バイアス(にんちバイアス、英: cognitive bias)とは、認知心理学や社会心理学での様々な観察者効果の一種であり、非常に基本的な統計学的な誤り、社会的帰属の誤り、記憶の誤り(虚偽記憶)など人間が犯しやすい問題である。 ※Wikipediaより |
確かに几帳面でないÅ型もいたし、おおらかでないO型の友達もいました。
一生性格が変わらないというのも信じがたい話です。
性格に与える影響は、遺伝と環境が半分半分という説もあります。
性格として目に見えるものはその人の振舞いです。
振舞い方は変えられるのでしょうか?
「マイ・フェア・レディ」という映画はご存じでしょうか。
花売り娘を貴婦人にするという話です。
考え方や努で振舞いは変えられます。
あなたも、なりたい自分になってみませんか?